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赤い繻子
ばれりー・ゑばー

第三章 心中

 病院は古くて掃除ケミカルの匂いが強くした。電気は点滅していて頭痛できてしまった。ずっと強くレネの手を持っていた。事務員にiPadをもらってたくさんの質問を答えた。医者が後ろから出てきて「カー、えっと、バレリーヱバー様、どうぞ来てください」と言った。あたしとレネは立って医者はすぐ「あ、今はバレリー様だけ」と言った。あたしの顔は赤くなって「嫌だ、嫌だ」と言ってレネは肩を触って「大丈夫だよ、後で入るから」と言ったから医者と一緒に室に入った。

 医者は「密室の暴力のアンケートの答えはちょっと危うかったですよね」と言った。「いや、違うよ、レネはDVしないよ、あたし大丈夫だよ」と答えた。医者は「でも、六番を見てください、『セックスをしたくないけどパートナーに挑まれた』と七番『自分が酔っ払ってもパートナーにセックスをさせられた』の質問で両方とも「はい」と答えたよね。」と説明した。一分間何も言わずに考えた。「いや、本当のことだけど、問題じゃないよ、犯されたわけじゃなかったよ、いつもやり、やりたいよ」と言った。医者はあたしの目を見て「酔っ払ってもセックスをさせられることは犯されることですよ、バレリー様、本当に危ういです」と言った。泣きながら「こういう話ししたくない、薬がほしいから来たよ」と言った。

 涙が出ている間に処方箋を持ちながら待合室に戻った。レネはびっくりして「バレリー、なんで泣いている、何が起こったの」とうるさく言ってみんなはあたしを見た。恥ずかしくてたくさんの複雑な感情を感じていて手で顔を隠して病院から走った。

 何も言わずにレネの家に着いた。レネは車を止まって「芋姉ちゃん、大丈夫なの、アニメか映画を見たいの」と聞いた。「うん、キアヌ・リーブスの映画見たいよ、My Own Private Idaho見たいよ」と答えた。シェークスピアーの話から作られてとてもいいクィアーの話だから My Own Private Idahoはあたしの癒しの映画だった。

 あたしとレネは一緒に寝込んで同じ小さなテレビでMy Own Private Idahoを観ていた。でも、一つのシーンを忘れた。そのシーンは、体を売っている人たちの悪い経験についての話だった。その人たちの中で薬を盛られて犯された経験が多かった。流しているときに、何も思わなかったけど、レネの顔を見て涙がだんだん出てきていた。

 急にレネは「バレリー、ごめんなさい、わかるよ」と言った。「えぇ、なんで誤っているの」と聞いたけど彼女の返事は「アタイ、ひどい人間だね」で涙はガンガン出てきた。「アタイの、大好きな、バレリーを犯したよね」と言った。レネの涙を見るのは難しくても「いや、医者の言う言葉は違うよ、愛しているよ」と言った。レネの泣き声も聞きにくかったけど彼女が「許して、くれない」と聞いてしまった。はっきりなんで許しているかわからなかったけど「もう許したよ」と言った。